絵画のデッサン力の身に付け方

絵画といっても多くの風景画や自画像、模写といった多くの分野が存在しますが、基本的に多くの人間が人物のデッサンから入り、その後、風景や自画像といった分野に入るのではないかと思われます。

ここではまず、絵画の基本となる人物の描き方から説明していきたいと思います。
基本となるのは成人女性の真正面から見たときの全体的な寸法です。
顔が描けても肩から足元のつま先までバランスが合っていなければ正確な人物画は描けたことになりません。
基本は皆、8等身となります。肩から腰までを一部、腰から足までを二部としたら一部が4等身とします。
残りの二部を足元のつま先まで描いたとしても二部が一部より短ければ、胴長短足となってしまいます。
順番ずつ説明していくと顔、肩から胸、胸から腹部、腹部から腰の四つが一部の4等身となります。
二部に関しては腰から太ももの中間、太ももの中間から膝、膝から脛の中間、膝から足のつま先までを4等身とします。
その寸法に合わせ最終的に描いたときに一部より二部の方が長いかどうかを確認しなければなりません。

最初は慣れないかもしれませんが徐々に積み重ねることにより絵は成長し形を変えていきます。
デッサンの上達する近道として人物模写や、写真模写、実際に現役のモデルさんを起用した裸体模写など、一言でいえば模写が良いと言われていますが、私としてはあまりお勧めはしません。
私の仕方としては素体を描くことです。
写真模写などしていると多くの人がいきなりよりハイレベルなデッサン力を身につけようと始めますがやはり短時間で本物の画に近づくには気力が続かず、諦めてしまうケースが多いです。
まずは、右も左も分からなくても、とりあえず描くことです。
素体を毎日続けることで先ほどにも説明したように必ず絵は形を変え、修正すべき違和感に気づき、その都度、訂正することで変化を見せます。
真正面を描けるようになれば、やがて様々な角度から人物を描けるようになります。
少し疲れたら外へ行き違う風景を見ること。帰って自分が描いた絵を見たときに以前とのデッサン力の違いに気が付くはずです。
一日5分でも良いから毎日素体を描き続けるということ。
継続することがデッサン力を高める大きな近道と言えるのではないかと思います。
また、下記のようなところで様々な絵画をよく見ることもいいと思います。