日本の町工場と精密加工について

ずっと昔から「日本の町工場はとてもレベルが高い」ということを言われており、

どれだけ大企業が躍進したとしても、町工場はしぶとく生き残っています。

長引く不況で倒産してしまった町工場も多いですが、その反面独自の技術

活かしてたくましく稼働し続ける町工場もあります。

そんな町工場の強みは、他にはない技術を有しているという点に他なりません。

それは、発注元に取ってとても大切なことであり、それがその町工場でなければ

仕事を任せられないという理由につながっていきます。

そして、その技術がある限り、町工場はずっと生き残り続けることができるはずです。

私が住んでいる場所の近所にも、そんなたふうにしてたくましく生き残り続ける町工場が

何軒かあります。その町工場で働いているスタッフが友人の父親なので話を

聞く機会があるのですが、その話はとても貴重です。

友人の父親が話すこれからの町工場に求められているのは、

やはり「独自の精密加工技術」とのことでした。すべての町工場がそれに

該当するわけではありませんが、精密加工が得意な町工場は生き残りやすいです。

発注元のピンポイントなオーダーに応えられるだけの技術があれば、

比較的コストが安くてなおかつ小回りが利き、サービスの良い町工場は

ずっと重宝され続けます。つまり、その技術が町工場を末永く支え続けているのです。

それは、どこかの大手企業が一朝一夕で身につけられるノウハウではなく

昔から長年営んでいるからこそ身についた技術です。

また、日本人らしく細かい技術に長けているということも、大きく関係していると思います。

こうした技術力が、日本の町工場には多く残っており、その技術力は大事に

されて然るべきです。いわば、物づくりの基本がそこにはギッシリと詰まっているのです。

ですから、これからも町工場の精密加工技術はとても高いレベルでさらに上昇するでしょうし、

それがある限り日本の町工場は存続し続けると私は思います。